山口県周防大島は「瀬戸内のハワイ」とも呼ばれる温暖な島で、
自然豊かな暮らしに憧れて移住してくる人も少なくありません。
「行ってみたい」「住んでみたい」と考えている方にとって、まず気になるのは気候と服装、そして交通手段でしょう。
結論から言えば、周防大島は一年を通じて穏やかな気候で災害も少なく、とても住みやすい場所です。
ただし鉄道がなく、車がないと移動に不便を感じる場面があるのも事実です。
私は周防大島で生まれ育ちました。
その実体験をもとに、気候と服装、アクセスについて詳しくご紹介します。
周防大島町の気候と住みやすさ
周防大島は温暖で、台風や積雪の影響が少ないのが大きな特徴です。
冬は凍結するほど冷え込むことがほとんどなく、スタッドレスタイヤがなくても支障はありません。
何枚も重ね着をする必要もなく、室内ではTシャツの上にセーターを一枚重ねる程度で十分です。
寒い日はモコモコした上着を羽織るくらいで済みます。
外出時の一番寒い季節にはダウンジャケットを着ることもありますが、
セーターの上に着ると暑く感じることも多く、実際はコートのほうが重宝しました。
田舎だからといって地味な服装ばかりではなく、近くのドラッグストアやスーパーではおしゃれなコートを着ている人もいます。
私はジャージ姿で買い物に行くことが多かったのですが、そういったおしゃれな方を素敵だなと感じていました。
もちろんラフな格好の方も多いので、あまり肩肘張らずに過ごせます。
女性は薄手のコートを着ているスタイルをよく見かけ、かさばる登山用防寒ジャケットは特に必要ありません。
冬用のコートやジャケットがあれば十分です。
夏は海風が吹き、ぐったりするほどの暑さにはなりません。
室内では窓を開ければ風が抜け、クーラーを使わずに過ごせる日もあります。
都会に住んでいた頃は熱帯夜が辛かったものですが、周防大島では夜に窓を開けていれば涼しく眠れることが多く、
私の家ではクーラーをほとんど使いませんでした。
ただし紫外線は強いので、海やプールで長時間遊ぶと強烈に日焼けし、背中の皮がむけるほどになることもあります。
日差しの強い日は、日焼け止めや帽子などでしっかりと紫外線対策をすることをおすすめします。
私自身、小学校の運動会の練習で水分を十分に取らず、夏の日差しの下で長時間活動して熱中症で倒れた経験があります。
屋外で長時間過ごすときは、こまめな水分補給と適度な休憩を忘れないようにしてください。
服装は、夏はTシャツなどのオーソドックスな格好が多く、春と秋は気温がちょうどよいため、長袖のTシャツや薄手のカーディガンを羽織る程度で快適に過ごせます。
台風は大型のものが来るとニュースで警戒しますが、実際には九州や四国にそれて拍子抜けすることもしばしばです。
ただし私が子どもの頃、超大型の台風19号が周防大島に大きな被害を与え、電柱が折れて一週間ほど停電したこともありました。
それ以来、我が家では窓ガラスにガムテープを貼って補強するなど最低限の対策を行っています。
九州・四国や中国山脈に囲まれているせいか、大雨でも島内はそれほど降らないことが多く、
広島県から車で帰るときは本土側で豪雨でも島に着くと小雨だった、ということが何度もありました。
雪はほとんど降らず、積もることも滅多にありません。
小さい頃に数回積もって大喜びで遊んだ記憶がある程度で、最近はさらに降雪が少なくなっています。
おしゃれ好きな友達の中にはブーツを履く人もいましたが、私は冬でもスニーカーで過ごしていました。
アクセスについて
周防大島には鉄道がなく、バスは1時間に1本程度しか運行されていないため、移動手段はほとんど車に頼ることになります。
車を所有せずに暮らしている人もいますが、日常生活では不便を感じることが多いです。
島内にはスーパーやコンビニがいくつかありますが、品ぞろえを求める場合や大きな買い物をするときは、
本土へ車で渡り柳井市のショッピングモールを利用する人が多数派です。
私も子どもの頃から週末に家族で柳井市へ出かけ、買い物や外食を楽しみにしていました。
おもちゃを買ったり、映画をレンタルしたりといった娯楽も柳井市で済ませることが多かったです。
自然に囲まれのんびりと暮らすには最高の環境ですが、旅行や多彩なショッピングを楽しみたい方にとっては不便さを感じることもあります。
最近はネット通販を利用する人が増えており、島でも不自由なく欲しいものを手に入れられるようになっています。
まとめ
周防大島は温暖で台風や積雪が少なく、非常に住みやすい島です。
冬は比較的暖かく、ジャケットよりコートが重宝しますし、登山用の防寒ジャケットは不要です。
夏も風が吹き抜けて蒸し暑さが和らぎ、Tシャツで過ごせる日が多いものの、紫外線対策は欠かせません。
春と秋は長袖Tシャツに薄手のカーディガンを羽織る程度で快適に過ごせます。台風は進路がそれることが多く、大きな雪害もほとんどありません。
一方で公共交通機関が限られるため、車がほぼ必須となります。
自然の中でのんびり暮らすには最適ですが、
買い物や娯楽を楽しみたい場合は柳井市などへ出向くかネット通販を活用することになるでしょう。
気候に合わせた服装と移動手段を準備して、周防大島での穏やかな島暮らしを楽しんでください。
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